―箱庭で生きた少年―
「嘘でも良い。まやかしでもいい。僕はここで生きるよ」
闇が退いて、世界が再び照らし出される。
エンドロールの流れた舞台に、役者が現れれば、劇は進んでいくだけだ。
「確かに何もなかったかもしれない。歩いてきた過去を振り返れば、何も残されてないのかもしれない。けれどそこに意味をつけるのは、いつだって後からだ」
世界は変わらずに存在している。
闇に姿を隠すことなく、そこにあり続けている。
捜せばきっと、ペンはある。紙だって見つかるだろう。
「新しい物語を始めてはいけないと誰が決めた? 解釈を変えて読んではいけないと誰が決めた?」
最初に綴る文字は、はじまりはじまり、そしてオープニングだ。
「闇の中にだって光はある。夜空にだって星はあるのだから」
タイトルを決めて、作者名を記そう。
やがて、誰かがこの舞台に上がって来るだろう。
満ちた明りを消そうとするかもしれない。
けれど、彼が手を止める事はない。
「照らす為の光なら、
詩集 心の輝き 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます