タイトルはまだ

きゅうご

犬を亡くした

最初がこれってどうなんだ。


どうも、読者の皆さんこうした場でははじめまして、きゅうごといいます。

十六年同じ屋根の下に暮らした犬が、八月末に死にました。ちょうど近況ノートを書いた次の日です。

このことを書きたくて、でも近況ノートに書くのも違う気がしてこのエッセイを始めます。



非常に賢いこでした。

気に入らないことがあるとうぉぅうぉうと文句をなにか言ったり、こっそり買い物袋に頭を突っ込んで野菜を食べたり(ブロッコリーの茎を食べまくった日の夜中は大変だったね、お腹が痛くてぶるぶる震えたね)

ストーブの前でむーんと陣取って暖かいからってヒゲを焦がして。

焼き魚は大好きでサザエさんに出演できそうな盗みっぷり(未遂)を見せてくれました。


最期ちかくは君は本当に頑張ったなあ。


液体の餌とふやかしたカリカリを、見えない目で見つけられないしで、母や私で口まで運んでいたけれど。

私は下手だったから上手くもぐもぐ出来なかったんじゃないかって不安でした。

うっかり床ずれ作ってしまってごめんね。

引越しも堪えたのかな、大変だったね。

散歩行きたかったね。

もう足で体を支えられなかったから、さて抱っこして外に行くべきか?なんて考えてはいたけど実現出来なかった。君は散歩が大好きなのに。歩きたかったよね。

散歩コースはどこが好きだった?わたしは駅前をぐるりとまわって神社のある細い道を下り帰るのが好きだったかな。

おやつをお腹壊すからってあげられなくてごめんね。

代わりにあげてた安い肉や魚も、だんだん食べられなくなっていったとき、ほんとは怖かった。

もうすぐ君がいなくなるのかと。

でもそんな時期からいちねん、にねん、君は頑張ってくれました。ありがとう。

それから、君の娘犬と嫁犬は、安心してくださいすごく可愛がるよ。



みんな君が大好きだった。

だから流行りの虹の向こうとか虹の麓なんかで待ってなくて構わない。

好きなところにお行き。

生まれ変わってもいいし、天国だか極楽でのんびり日向ぼっこするのも素敵じゃないか?

2階のベランダが大好きだったから、日差しの素敵な雲の上は気に入るかもね。

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