第44話 無量大数

あなたは僕の言葉に気づいてくれるだろうか

ネット空間を漂う無量大数の情報の中から、

僕の小さな言葉に気づいてくれるだろうか

検索ワードにもかからない

何の変哲も無い

言葉の羅列に過ぎない

僕の言葉

僕はあなたに伝えたい

多くの誤りを超え、

多くの間違いを超え、

多くの失敗を積み重ね、

僕がようやく辿り着いた言葉の配列

多くの誰かさんにとっては意味のないものかもしれない

あなたに伝えたい

暗黒の宇宙を飛び続ける探査機のように、

いつとも知れない出会いの時を求めながら、

僕の言葉は旅をする。

いつか、あなたに辿り着くことを夢見ながら。

孤独な宇宙をまっすぐに進んでいく。

僕の言葉。

それは、いつか叶えられる夢、希望

若き日の妄想を超え、

老年の分別を超え、

あなたに辿り着きたい。

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