第40話 雑踏の中

雨上がりの街路

行き交う人

ひとり、耳を澄ます。

いろいろな音色、騒音、話し声が聞こえてくる。

断片的で、脈絡はなく、意味不明。

それに包まれると、なぜか気持ちいい。

音なのに、温もりを感じる。

不思議。

行き交う人は多いのに、

いろいろな国の人が時には溜まり、

時には広がり、

気ままに過ごしている。

ぶつかり合うことはない。

お互いよけあい、道を開ける。

そこには、お互いへの配慮がある。

顔も知らない相手なのに、気持ちが通じている。

不思議。

大都会の中、気持ちがいい。

そして、嬉しい。

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