せめて、あなたの裏側に

陽だまりでまどろむあなたの姿

夢のように美しくて

僕は金縛りになった

完成された美術品のように

神様に命じられたと思った

決してあなたの世界を壊してはならないと

綺麗なあなたの横顔は

幸せそうに微笑んでいて

僕はこの世界の住人ではない

僕はこの世界の住人にはなれないと痛感した

優しく美しい光に彩られたあなたの世界と

恐怖と欲望で彩られた俺の世界

表裏一体

背中合わせ

すぐ傍に存在するのに

決して混ざり合わない

混ざり会えなどしない

どれほどあなたを想おうと

あなたと同じものは見れない

あなたと共にはいられない

それはまるで太陽を想う月のように

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