異世界転生してみました。

烏丸 ノート

第1話差出人不明の荷物が届いたようです

俺は霞原 神風、17歳童貞彼女いない歴17年だ。

高校から帰り、自分の部屋へ行った。


「神風ー荷物届いてたから部屋の押し入れの奥の方に封印しといたわよー、頑張って探してねー。」


「はーい……って何で封印するんだよぉ!?」


「なんか母さん邪気を感じ取ったから……こう見えて昔は…うふっ、ふふふふふ…。」


怪しい言葉を発している母さんをほっといて俺は部屋へ行く。

机には、一つのダンボール箱が置いてあった。

『普通に机の上じゃねぇかよ……』

少し母さんにいらっとしながら俺宛の郵便物を開ける。

中には……


「ケータイ……だな。」


中には一つのケータイが入っていた。そのケータイを手に取り電源をつけようとした。、

ケータイを貰えたのは嬉しいのだが契約とかしてあるのだろうかとか差出人不明だとか色々怖いがとりあえずつけよう……。だが


「……!?」


少し震え俺は恐る恐るその状況を口にした。


「電源が……つかない!?な、何故だ!何故つかない!そもそもケータイってどう使うんだ!」


俺はケータイの使い方を知らない。

そう……俺は、ケータイを持っていないし、機械音痴だからだ。

とりあえず母さんに聞こう。

こうしてダッシュで階段に行き、滑り落ちた。


「痛ぁ!いけどそれより母さん!郵便物にケータイ入ってた!だけど電源付かない!なんで!」


「そのケータイにはまだ聖なる命が吹き込まれていないからよ。そのケータイの命の源充電器を持ってきなさい。それをあの謎の穴に差し込み充電するのよ。」


聖なる命とか謎の穴とかよく分からんがつまりは電池ないよーってことらしい。


「分かった、部屋行って充電してくる」


そう言って俺は部屋に戻り充電器をケータイに挿入した。


─数時間後─

充電完了していた。

やっと俺もケータイを手に出来る!

と思って画面を見る。


「ん?なんだこれ」


変なアプリが2つ勝手にインストールされていた。

一つは


「異世界転生?なんだこれもう一つは、無料トークアプリか、なんか怖いし消して入れ直そ。」


【ちょ、ちょ待って!】


ん?

なんか通知来た


【え、何を?】


恐る恐る返信してみる。

するとすぐ返事が来た。


【この二つのアプリを消すことをだよ。】


【なぜ俺がアプリ消そうとしたことがわかる?】


【今自分で口に出して言ったじゃん(笑)】


うぜぇ。


【口に出したけどなぜお前に分かる。】


【何故かって?それは僕が神だからさぁ!】


「消そう。」


【ちょ、ちょっと待ってΣ(゚Д゚;≡;゚д゚】


顔文字がうぜぇなこれどーやって出すんだよ。


【なんだよ(´౪๏`)】


テキトーな顔文字を打ち返信する。


【ぶっは!何その顔文字!使うの下手か(笑)×3】


「うるっせぇ!こちとら使い方わっかねんだよぉ!」


無言でケータイをベットの方へ投げつける。

言動がいちいちイライラさせる神だなあ、自称神か、よしそう呼ぶことにしよう。

心の中で勝手にこいつの呼び方を決めつつ自称神に返信した。


【で、なんなんだよ】


【ん?あぁもう一つアプリ入ってたでしょ?それ消す前に1回使ってみなよ。面白いからさ。誰も体験したことのないことを出来るよ。】


こいつ一瞬忘れてただろ……悪かったな顔文字がわけわからなくて。


【体験したことないこととはなんだよ。】


【起動して見れば分かるにょん☆】


うぜぇ。

なぜその喋り方に変えたんだ。


【はいはい分かったにょん☆】


乗っかってみる。

だが、これが間違いだった。


【(´^ω^`)ブフォッスwwwにょんとか君にょんって笑わしてくるねぇもしかして将来はお笑い芸人?(・∀・)】


【お前が先に言ったんじゃねぇか!それと俺はお笑い芸人にはならない!】


【…………】


ほう、コレが俗に言う『既読無視』と言うやつか。イライラさせてくれる行為だな、俺はしないように気をつけよう。1人で強く心に誓った。


「はぁ、とりあえずあの自称神が言ってた『異世界転生』というアプリを起動してみるか。」


ピコンッ


自称神から通知が来た。


【自称じゃ無いよ!プンヾ(`・3・´)ノプン】


あ、人はこうゆう時に起動スルーするんだな。

しないと心に誓った側から起動スルーをする。いいよね、別に問題ないよね。

初めての経験に少しドキドキする俺。きっと周りから見たら危ない人だろう。変な動作してるし…

まぁそれはいい、早くアプリを起動しよう。

俺は、『異世界転生』というアプリを起動した──するとケータイから光が溢れだし、光に包まれた俺は、何故か見たこともない高原に1人ぽつんと立っていた。


「どこだよ……ここ。」


ピコンッ




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