口火を切る

「何とか編集終わったにゃ」


「お疲れさまでした」


「五十話ほどにまとめたにゃ」


「お疲れさまでした」


「これであとは人間を待つだけにゃ」


「本当に来るのでしょうかねぇ」


「きっと、来るにゃ」


「イヌくんが言うなら、そうかもしれませんが」


「何だか、煮えきらないにゃね」


「それはやっぱり、怖いところもありますよ」


「ふみゃあ」


「どんなことが起こるのか、不安にもなります」


「大丈夫にゃ」


「そうですか?」


「いざというときは、口から火を吐くにゃ」


「おそらくそんな機能は我々にありません」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る