8:ホモインスピレーション
私がまだ高校生だった頃、顧問が文芸部の作品を雑誌に載せる枠を取ったので二人しかいない部員で期日までに短編を書いてくるということになった。しかし選別の必要はなかった。なぜなら二人の出した短編は全く同じストーリーだったからだ。先生が盗作を疑うと、先週放送されたある映画作品を見ている最中に突如アイデアが降ってきたのだと二人は説明したが、その作品は小説のストーリとは全く関係がなかった。
まもなくしてその雑誌を先生が買ったというので回し読みすると、私たちの文芸部が載せるはずだったページには広告が載っていた。編集者曰く「どの学校から応募された作品も酷似していてどれを載せるか判断ができなかった」という事だった。
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