Goddess, Cheat, & Dash!!!!!
鈴 -rin-
第1話 女神様はツンデレ美少女!!
『あっ、ハヤテ?? あのねあのね!! いまお
長いっ! しかも超ハイテンションッ!!
それは僕が家の近くの本屋で、お気に入りのラノベの新刊を買って、ちょうど店を出たとき。
ずっとスマホが振動してたのに気がついて、急いで電話に出て。
「はいもしもし、
普段からアスカはこんな感じだけど、でも今日はいつにも増して元気でうるさいかもしれない。
もしかして、これからずっとこの調子で飛ばしてくの?
だけど、アスカのその言葉を聞いて、僕のほうもかなりテンションが上がったのもまた事実。
ツンデレ、女神様、異世界……ありきたりだけど、ちょうど今ドンピシャの中学二年生の僕が、興味をそそられないはずがない単語ばっかりだったから。
そうじゃなくても、すごくかわいい女の子に会えるかもしれないってだけで、理由としては充分。
これはもう、アスカのいうとおり超ダッシュするしかないっしょ!!
「おっけー。もう買うもの買ったから、すぐ帰るよ!」
『うん! メガミさまも今は『ふーん』って顔してるけど、ぜーーっったいハヤテのこと興味あるはずだから、急いであげてよっ!!』
――まっ、待って、あなた何を言ってるのよ! わたしは別に、っていうか全く興味なんか持ってないんだから!!――
『あれっ、でも『ハヤテをさっさと連れ戻してきなさい!』って、メガミさまが言ったんだよっ??』
――そっ、それは、わたしより上の神様から言われてるのよ! 仕方ないでしょっ!!――
受話口のむこうからアスカじゃない女の子の、照れたようなかわいいあわて声が、小さくもれてきた。
僕はもうそれで確信した。一応女神様……みたいだけど、これは間違いなく、僕の好みどストライクの、超テンプレど直球もののツンデレ美少女だっ!!
「待ってろよ、僕のヒロイン! 待ってろよ、僕たちの異世界っ!!」
スマホをそのままカバンに突っ込んだ僕は、自転車を猛スピードでこぎながら、すれ違う人の目も気にせずに大声で叫んでいた。
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