金の斧銀の斧
兄
「なぁ、妹。なんで俺がお前の買い物に付き合わなければいけないんだ?」
妹
「別にいいじゃん! 兄貴暇でしょ? 私がゆーこーかつよーしてあげるのだ!」
兄
「はぁ、なんでこんなわがままな妹なんだろうな。もっと可愛らしい妹が欲しかったぜ……」
妹
「何か言った!?」
兄
「なっ、なんでもねぇよ! ってかおい、危ないぞ!」
妹
「えっ!? きゃ、きゃああ!!」
兄
「ああっ! 妹が何故か買い物帰りの道中にこれみよがしにあった池に落ちてしまった! 妹! 妹ぉぉぉぉ!!!」
☆神☆
「貴方が落としたのはどちらの妹ですか?」
兄
「えっ!?」
☆神☆
「貴方が落としたのはこちらの――」
銀髪妹
「おにぃのエッチ……」
☆神☆
「銀髪不思議系ジト目貧乳妹ですか? それとも――」
金髪妹
「もうっ!お兄ちゃんは私がいないとなーんにもできないんだからっ!」
☆神☆
「金髪快活系世話焼き巨乳妹ですか? さぁ、どっち!?」
兄
「まじか、まじでか……え、えっと! その、どっちも違います! 俺の妹はふっつーの性格の悪い兄使いの荒い妹です!」
☆神☆
「正直者ですね」
兄
「ワクワク……」
☆神☆
「では正直者のあなたにはこの金の斧と銀の斧を差し上げましょう。ではさらば」
銀髪妹
「おにぃばいばい……」
金髪妹
「お兄ちゃん、まったねー!」
兄
「…………」
兄
「どちくしょうがああああああぁぁぁぁあああ!!!」
妹は自力で池から上がって一人でお家に帰っていた。
終わり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます