心得9:防衛歩行は相手も守る

 不用心に道路に出ていくことは、自分の身を危険にさらすだけでなく、不用心に出てきた自分を轢き殺した運転手の人生を破滅させ、さらには事故を回避するために行われた急ハンドルや急ブレーキが、さらなる悲劇を引き起こす恐れがある。


 しっかりと用心をして、適切な装備を身に着けておくことは、自分だけでなく、周囲の市民を守ることにも繋がるのである。

 実際、自転車と自動車の事故で、自転車の乗り手がヘルメットをしていたおかげで、最悪の場合は死亡事故になったであろう事故が、物損で済んだという事例が紹介されていた。

 自転車の乗り手が用心していたおかげで、誰も破滅せずに済んだというわけだ。


 交通安全は運転手の用心と歩行者の用心で両輪であり、どちらかを欠いての達成は決してありえない。

 被害者にならないように注意することは、相手を加害者にさせないようにするという思いやりでもあるのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る