心得6:雪道濡れ道は死の道

 良い運転手というものは、路面状態が悪い時には自動車を運転しないものだ。それでも自動車を運転しているという事は、仕事で運転せざるを得ないか、緊急の事情があるか、雪道濡れ道をナメているのである。

 路面の状態が悪い時には、運転手の状態も悪化していると考えて良い。

 こういう時は車道に近寄らないのが一番なのだが、それでも接近の必要があるならば、安全地帯の検索と、車両への警戒をいっそう厳にする必要がある。緊急の場合に、お気に入りの雨具を投げ捨て、物陰に身を隠すというとっさの行動ができるだろうか? 仮にできたとしても、悪路では逃げようとする足も滑る。靴は悪路に対応しているだろうか?

 とっさの行動をする必要に迫られないように、道を選んで、遠くに見える自動車も安全地帯でやり過ごすぐらいの慎重さが助けになるだろう。

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