第一章 一日目
生まれてからしばらくはらぺこあおむしは考えていました。(そう、驚くべきことにこの小さな生き物は知性を持っていたのです。)
はらぺこあおむしは考えました。ただひたすらに考えました。自分が何をすべきなのかを。そして、ある一つの結論に至りました。
「とりあえず、大きくなろう」
そして知性を捨て、引き換えにある強い欲望をいだきました。それは、
食欲
そう、このはらぺこあおむしは生まれてから一日足らずという僅かな時間でその生まれ持った知性を捨て、食への欲望に目覚めたのです。
そして記念すべき一日目は、気が遠くなるほどの長い時間自らを支え続けた葉を
食べました。
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