第零章 悪魔の誕生
昔々、地球と呼ばれたある星のある植物の葉の上に黄色のちょうどラグビーボールのような形をした小さな卵がありました。
長い時間が経ちました。それでも卵にはなんの変化も起きません。
そこからまた更に気が遠くなるほどの長い時間が経ちました。
すると、卵の中にうっすらと何かの影が見え始めました。
卵の中でその何かは思いました。
「タベタイ」
もう一度、今度は先程よりもより強く思いました。
「タベタイッッ!!!!」
すると、卵の殻にヒビが入ったかと思うと殻がはじけ飛び、中から触覚を二本持ち、赤いすっとぼけたような顔をし、体は緑の小さなあおむしが現れました。
そして、これを以て世界は終焉への道を歩み始めたのです。
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