シナリオ3



 タイトル

 「音楽精霊と秘密の歌」


 少しだけ先の未来。

 自然エネルギーを凝縮して仮想の存在である精霊を作り出す事が出来るようになった。人の手によってつくられた人工精霊は、人間よりもはるかに優れた容姿や才能を持っていた。

 しかし、精霊には意思は存在せずただ、道具として使われるのみ。

 




 「シナリオ」


 音楽高校の入学に失敗した小春は、意気消沈しながら町を歩いていた時、偶然廃棄された人工精霊を拾う事になる。

 手に入れるには多大なお金が必要となる人工精霊。

 興味があった小春が、その人工精霊を家へ持ち帰り知人の手を借りて修理した。


 無事に起動した人工精霊だが、なぜかそれは他の精霊と違って意思が存在していた。プライドが高くて我が儘なその精霊に、よみと名付けて、他の精霊の様に、家事手伝いなどをさせようとするのだが、どれも上手く行かない。


 困り果てる小春だが、家の庭に迷い込んだ猫をなだめるのによみが歌を歌っているのを目撃する。誰もが聞きほれる美声。よみには一般的な事をこなす才能はなかったが、歌を歌うと言う才能が秘められていた。


 そこで、小春はよみに歌のコンテストに出て見るように勧める。

 道具である精霊がそんな物に出て良いのかと悩むが、小春の説得によって出場する事に。


 コンテストで優勝こそ叶わなかったものの、よみは小春の作った歌で良い成績を収める事が出来た。


 のそれはやがて世界で初めてになる、人工精霊の歌姫のになる、第一歩となるのだった。



 

 

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