UnderLine ~機械仕掛けの動物~

KokoRiko

第1話 衣玖波山 下り

麓から自分の居る山頂に向かってくる車の音がした。

「おお…やっと来たか」 そうして一台の車が自分の前を通り過ぎた。 ここは衣玖波山(いくばさん)深夜は多くのストリートレーサーもとい走り屋が集う。

この峠は下りで攻めるととても楽しい。

なぜなら序盤は高速コーナーが多いが、徐々に連続ヘアピンがあり序盤に一気に突き放し逃げるか連続ヘアピンで勝負にかけるかこの二択のため多くの場所にギャラリーが集まる。

だがさっき通り過ぎた一台の車は違う。

なぜなら沢山のギャラリーで賑わう深夜ではなく朝方に下りを攻めるからだ。それは本当に危険だ。なぜなら霧が凄いからだ。

それでもあんな速度で下りを走れるのは相当走り込んでる証拠に違いない。

ーーー変わって先ほどの車の車内ーーーー

「やっぱりS2000買って良かったなー

下りだとこの加速力が凄いの何の」彼は近くの高校に通う男子高生だ。クラスメートの間でストリートバトルが流行っているので便乗して買っ他感じだ。

「そろそろ麓かじゃあ帰るか…」


ーーーーーー衣玖波山 山頂ーーーーーーー


「あいつ…今日の夜ぶっ潰してやるぜ

この荒井京助様がなぁ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る