第3話 茶番
「あきらさん、あーん」
「おいおい、いくらその告白男子がいるからってあーんはやり過ぎじゃあないのか!?」
「いいじゃないですか、はい、あーん」
無理やり口に突っ込まれる。りかさんって意外と強引なとこあるんだなって思った。
昼休みの屋上で2人の男女が仲良く弁当を食べる光景なんて、他の奴らからしたら羨ましい限りだろう。
ただ奴の視線が無ければの話だが。
ヤベェよ。ずっとこっちガン見してるよ。
すると奴はこっちにやってきた。
「おいお前!俺のりかさんに何ちょっかいかけてるんだけど」
「あのージンくん私あなたのものになった覚えないんですけど」
「だってさ。りかは俺の女だ。お前ごときが手を出していい女じゃないぜ」
「ちょっとあきらさ…」
りかさんが言いかけたところで口をふさぐ。ここは奴と彼女を引き離すために色々と口実を並べた方がいいと思ったからだ。
「ならばジョーカーズバトルで勝負だ。これで俺が負けたら俺は手を引いてやる。だがお前が負けたら、りかは俺の女だ」
「あのーそれ私が決めることだと思うんだけど…」
「いいぜ乗ってやる。覚悟しな!」
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