第67話
そんなワケでDieジェストです。
まあ、基本的に
となると必然的に、避けられないくらい速くて一撃で全身を破壊し切れるくらいに重い一撃の繰り返しになっちゃうワケで……
なんと言うか、折角のバトルシーンなのに落第点にせざるを得ないってくらいにつまんない絵面になっちゃうのです。
ゴメンチャイ☆
では、行ってみよ~!
まずは、さっきの続きからパ~ンチ!
『『『――アギャボグベェェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?!!!!』』』
じゃ、お次はサッカーボールキ~ック!
『『『――ブゲベギャボォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!?!!!!』』』
でもって、今度は必殺の~、ただの右ストレート!
『『『――ハブッッッッッ!?!!!!』』』
アッハハハハハ!!
あ~、楽しッ♪
って、アレ?
エコロに動体反応無し?
ソナーにも反応魔力ゼロ?
粉々肉片散弾銃で遊び過ぎて巻き上げちゃった砂塵の中を瞬膜越しに見回してみても敵影無しだ。
臭いは――いや、臭いで生存確認て、腐敗臭チェック?
やだよそんなん。
そもそもまだ腐ってねえよ。
新鮮ピチピチ、トレーに詰めてグラム表記のラベル貼って並べとけ状態だよ。
え?
何、これで終わりなの?
まだお茶碗一杯目なんだけど?
育ち盛りな男子中学生の食欲ナメてんの?
いや、真面目なハナシ、少なくとも戦国時代から
なら最低でも四百年分の貯金があってもおかしくなさそうなのに、たったこれっぽっちしか
いや、別にしなくて良いけど。
コレはアレかな?
ドラマとか映画でよくある流れの、秘密主義の裏組織内の権力争いに
歴史の闇に葬られた政治的暗闘、的な?
うん、歴史ミステリーってヤツだネ。
――ま、そんな妄想の正否なんて、どうでも良いんだけどね。
最初から『最下層からローラー作戦』で行こうって決めてたし、この階に居なくても上の階にはまだカプセル状態のとかも一杯だろうし。
それに、壊されたくない重要なブツをワザワザ
うんうん、順当順当。
なんにも問題無~し。
ってなワケで、黒宮君は一つ上の階へと向かうのであった――の前に、干渉魔法を利用して
そんじゃま、ぴょーんと跳びまして縦穴を伝って最下層から一つ上の階へ――行っても、やる事なんてさっきと同じで、ソナー出して
――っと、プチプチ十
むむ、なんか来たか。
このプクプクと海底で気泡が漏れ出るような貧弱過ぎる魔力反応は……うん、アレだ。
魔法使いとか魔女とか巫女さんとかボーズとかおんみょ~んさんとかの反応だろうね。
そもそも、ソナーだけでなく耳でも鼻でも感在りなカンジだし、コレはもう確実に出待ちしてるね。
金盥が振ってくるのか、それとも投網が来るのか御札で封印か、はたまたマシンガンで掃射なのか結界で閉じ込められてから圧殺されるのか……
うん、付き合ってられるかよ。
そんなワケで、ただでさえ頭痛でダルいトコを更にダルくされるのは御免なので、サッサと御暇致しやしょうと空間魔法を発動。
すぐ上の階を一つ飛ばしてその次の階へと繋がる門を作って潜ると、さっきまでよりちょっと多めに魔力を練り、この階は勿論、縦穴を通じて飛ばした階にまでソナー発射。
狙い通りに二階分を網羅したソナーは、僕以外が放つ魔力と点在する有機物達……つまりは下の階で待ち伏せてる連中とその装備――ポケットが幾つも付いたベストを着て、何かを抱えるように両手を構えた人影達と、その両腕の間の虚空に浮かぶ……なんだコレ? まあ、なんだかよく分からない何かを捉えてる。
多分、今までの和風RPGチックなレトロ装備とは真逆な現代戦用のミリタリー装備だとは思う。
沢山あるポケットには弾倉でも詰め込んでるのか何十も連なってる粒子の塊が確認できるし、両腕の間に浮かんでる妙な反応――立体パズル染みた大小様々な謎の物体が複数と、それに絡み付くように薄く拡がる液体……たぶん油に、極めつけはポケット内と同じ粒子の塊とか――から察するに、アサルトライフルで武装してるっぽいからね。
大方、さっきのデブ部屋を爆破した連中のお仲間なんだろうけど、明らかに現代戦装備なのに連中自身から微かだけど魔力反応があるってドーユーコト?
アレかな?
コレがデブの言ってた『武力革新』とやらの一端ってトコかな?
それと気になるのはコイツらも何故か沢山ポケットの一つに木片を入れてる事か……ホント、なんなんだろうねコレ?
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