笑い

リハビリ病院にいた時、前向きになろうとして、無理して笑っていた気がする。

笑うために無茶苦茶したと思うし、言ったと思う。


私「看護主任と看護士長どっちが上なんですかね?」

他の患者「看護士長だと思うけど」

私「じゃあ、看護主任と大関どっちが上なんですかね?看護主任と稀勢の里似てますよね?っていうか本人ですよね?」

他の患者「女性にそんな事言ったらお前、怒られるぞ」

私「なんて呼べば良いですかね?大関?稀勢関?」


稀勢の里が横綱になる前の話だから、時の流れは早いものだ。


今考えると痛々しい。

無理に笑って、周りを笑わせていた気がする。

WBCがなければ、他の患者とも仲良くならなかったかも知れない。みんながWBCを見ようと集会所のテレビ前に集まり、そこでバカ話をして笑ってたんだな、と。

でも本当に心から笑える境遇の人なんて、あそこには一人も居なかった。


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