ついに交戦!
ついに帝都の要塞化が完了し、戦場の兵力を収容できるように作り替えた、いよいよ籠城戦が始まる!
アースガルド「前線部隊隊長ロドリス・アースガルドである!勇者どの!帝都をこのように要塞としてくれたことに感謝するのである!これより帝国軍全部隊38000人を撤退させるが、収容できるか?」二十代後半と見られる巨漢はそう挨拶をしてきた、祐太は『前線部隊のリーダーとしては若いな』と思っていた。
祐太「はい、むしろ子供達の両親全員が戦争に出ていると計算して水、食料、住居、衣類は三十万人分用意していました。ずいぶんと少ないですね、他の方たちは?」
アースガルド「他のものたちは…戦死なされた…自分の無能をひどく恥じる所存である。」
クレア「アーちゃんはよくやったのです!私は帰ってきても二千人程度だと思っていたのです!アーちゃんは十分に優秀なのです!よしよしなのですよ」
アースガルド「クレア女史にお褒め預かるとは恐悦至極でござる!しかしクレア女史?アーちゃんと呼ばれるのは勘弁願いたいところである」
クレア「アーちゃんはいつまでもアーちゃんです!ほんの25年前までは『ねえ聞いて聞いてクレアお姉ちゃん!あーちゃんね、こんなおっきい虫捕まえたんだよ!』ってなついてくれて可愛かったのにな~」
アースガルド「3歳の頃と比較されても困るだけである…」
この軍上層部の二人は置いといて、圭子はB1 を使った撤退支援を開始した
B1単機で離陸した圭子はその光景に驚いていた
圭子「祐太、通信聞こえる?地面二分に敵が八分、バリスタみたいな物を相手は持っていて、ワイバーンも飛んでるから低空飛行は高リスクね」
祐太「わかった、焼夷弾を敵陣地の後方を狙って落としてきて、大型兵器はなるべく狙うようにね」
レベッカ「あんな大きい機体で特定の場所を狙うなんてできるはずがないですネ、圭子さん、味方に当たらないように気を付けながらテキトーにばらまいてきてオッケーネ
そもそも複数人で操縦しなきゃ運用できないという制約はどこ行ったネ…」
圭子は前線から離れたところに適当にばらまいてきた。それはちょうど敵の兵糧に当たったことにより大きな被害を与えることに成功したのであった…
圭子「操縦は私がやってるけど、その他の操作は帝都の兵士を借りたわ、彼らチヌークを運転できるようになったから指示をすればきちんと操作してくれるよ?」
圭子は人材の育成を通して自分の能力の弱点を克服したようであった…
レベッカ「『チーターやないか!』ネ」
そんなこんなしているうちに味方は全員帝都内に収容できたようだった。
帝都警備大隊はコブラを使って空から弓をいかけた、
クレア「あれ?今までの弓は弾き返されるはずだったのにそれなりに効いてるんじゃないですか!?」
圭子「矢のスピードが全然違うんだね、普通の矢は弓の与えたエネルギーの分だけ上昇して、そこから下降して、そのエネルギーが敵への攻撃力へと変わります。
でも今回は矢の位置エネルギー+弓のエネルギーになるんです。
上空百メートルまで上昇したときのエネルギーを1として計算しましょう。
今までの弓は上空百メートルまで上昇したので1ですね
コブラの上から射るとコブラの高度は今4000メートルぐらいですかね、それに弓のエネルギーが足されるので、エネルギーは41です。
41倍の攻撃力を耐えられるはずかないのですよ!」
祐太「実際は空気抵抗とか色々あるからそんな攻撃力は持たないからね、でもこれだけ遠いと狙いのつけようがないからほとんど当たらないな…帝都の建設残土でも落とすか…あれほとんど石だし攻撃力もあるだろう」
裕太の命令によって不要なものを高高度から落としまくると言う雑きわまりない作戦が決行された。作戦決行の理由は『燃料以外の損失がないから』
ヘリで攻撃できない場所はコンパウントボウや自動小銃で撃退している
祐太「俺、今まで勇者らしいこと何もやってなくない?」
圭子「あんた後方支援ばっかりね、そういえば…」
レベッカ「そもそも『物質召喚』を前線に出るリスクをおかしてまで使うなんてことないネ」
帝都を落とすことが出来ないと理解した魔物たちが撤退を始めた…その時、魔物たちが畑を荒し始めた…帝都防御壁の外側に作った畑は作物が焼き付くされ、植物型モンスターの溶解液で土壌phを大きく酸性へ傾かせた。
レベッカ「まずい…あんなことされたら長期戦になるにつれてこっちが弱ってしまうネ」
祐太「トラックとショベルカーやブルドーザーを使って表層の土を入れ換える…面倒ではあるけど、そこまで致命的ではないと思うんだけど」
圭子「確かに、一から畑作るのに比べたらこんな攻撃痛くないでしょ?こういう時のために収穫物は全て収穫させたんだし」
クレア「いいえ、これは案外深刻です…自分達がせっかく作った畑をダメにされたら復活可能とはいえ子供たちには辛いのです、一回二回やられたところで凹みはしない…でも五回も六回も続くとそうも言ってられなくなります…」
レベッカ「倒しても倒しても沸いてくる、そういう意味ではある意味魔物の存在事態が精神攻撃ですネ」
帝都へのダメージへの対策はできても、物理的ではないダメージへの対策はできていないことを裕太たちは思い知ることとなった
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