生きてる証拠

まる

第1話

もう、なにもしたくないから

もう、すべてが嫌だから

もう、ここからいなくなりたいから


嫌々、学校へ向かい


途中、コンビニで水とカッターを買う


学校について、この時間は誰もいない5階へ


誰もいない教室で窓を開け、入り口ドアの鍵をすべてかける


いつもは人で溢れている教室も

いまは私1人だけの空間となって

ただ広く感じる。

それと同時に虚しさまで感じて。


大好きな音楽を耳元で大音量で聴きながら




今日も、私、生きてる証拠を、左腕に、刻む、




いつからだらうか、


こうして悪い癖がついたの、


消えたいのに、いなくなりたいのに、


なのに、生きてる証拠、とか言って


ただ傷をつけて


今日も、私、生きてます


なんて


馬鹿みたい


こんなことして


人から軽蔑されるのに


辞められない



でもただひとつ言えることは


私、これがあるから、生きてるんです

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生きてる証拠 まる @marumaruchan

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