書きたいのを、好きなだけ
@mikoko
第1話 流されて
あっ、これ面白そう
あっ、それいいね
あっ、そう思ってた
そう、過ごしてきた
夏樹は新しいクラスで、隣になった子に何気なく
「夏樹ちゃんは趣味とかある?」
と聞かれた。
「音楽とかよく聞くよ」
「何聞くの??」
「ゴールデンとか好きだよ」
友達が好きで、私も好きになって聞いてる
「ヴィジュアル系なんだー、意外」
「うん、結構歌詞もいいんだって」
話は繋がった
たまに思う
私が好きなものはなにか
友達があれを始めたから
私も始める
友達がそれを聞き始めたから
私も聞く
友達がいいって言うから
私も試してみる
テレビが流行ってるっていうから
流し流され
私はどこ?
流されてるから
ぶつからず
反発もせず
今までやってこれた
思い返してもぱっ、と出てこない
つまんないな、自分
夏樹は教室に遠慮なく降りかかる日差しをカーテンで遮って、何か始めようと思った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます