強さ
2017年9月20日水曜日
大学時代のアルバイト先に行った。
一緒に働いていた男の子が店長になったから、ささやかなお祝いを渡しに。
可愛がっていた後輩の女の子も、元気に働いていた。
頼りなかった彼女も、今は新人を教育する身だ。
彼女は大学に通っていたが、新しく専門学校に通うらしい。
彼も、恐らく彼女も精神疾患を患っていた。
恐らく私のように。
夕方姉と会い、お酒を飲みに行った。
思うことがあり、「怒り」という映画の話になった。
この映画は、最後広瀬すずの咆哮で終わる。
映画を観た当初私はこの叫びの意味がわからなかったが、今となってはわかる。
苦しみや絶望は後に怒りや憎しみと変化し、そのエネルギーは絶大なものとなるのだ。
苦しみがエネルギーと変われば、もう何も怖いものはない。
なんだってしてやろうという気持ちになる。
あの叫び声は、きっとそういう意味があったのだろう。
姉と飲んでいて暫くして、姉の友人もやってきた。
サバサバとして芯の通った、カッコいい女性だ。
しかし彼女もまた、辛い過去を持っている。
私の周りには明るくて強い人が多い。
姉や、バイト時代の友人、ゲイの友人。
みんな辛い過去を持っている。
彼らのエネルギーの源は、彼らの暗い過去にあるのかもしれない。
私の苦しみもまた、生きるエネルギーへと変わりつつある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます