賢者タイムはオナ○ーのあとで。あるいはHのあとに

野口マッハ剛(ごう)

ふぅ……。

 子どもであればあるほど、性的な刺激に敏感らしい。つまり、大人になればなるほど、刺激に鈍感になるらしい。これには驚いた。


 俺には好きな女子がいる。同い年の女の子だ。俺も高校生、性には目覚めている。よって、本題、オ○ニーを深夜、家族が寝静まった風呂場でしたいと思う。しかし、おかずになる好きな女子の写真がなかった。よって、妄想の中で女子にあんなことやこんなことをすることに決まった。


 忍び足で風呂場に行く。ちょっとした物音にも敏感になる。そして全裸になる俺。固くたくましくなった竿をがっしり掴む。ここで注意したいのは、鍵をしっかりかけたかと言うこと。家族に見られたら、即、死を意味するからな。これは気を付けたい。


 さて、好きな女子の裸を思い浮かべたは良いが、雑念が頭によぎる。オッサンの先生の顔だったり、前回はそのオッサン先生の顔を思い浮かべながら射精をしたり、散々だぜ全く、な感じである。エロ本どっかに落ちてないかな。


 それから竿をしごくは良いが、好きな女子の裸ではなく、オッサン先生の顔ばかりが脳裏に浮かぶ。そうか、俺って想像力がないのだな。しごくこと10分、俺は妄想の大半がオッサン先生の顔で、そのまま絶頂を迎えた。あぁ、後始末がめんどうだな。しかし、賢者タイムは俺にこう言う。


 好きな子に告白すれば良いのに、とな。

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