第8話 朝顔からの返事

秋果てて

露のまがきに

むすばはれ 

あるかなきかに

移る朝顔

(源氏物語 朝顔の君の詠み)


”露のたちこめる垣根に・・しぼんでしまい、今にも

もう枯れてしまいそうな私ですよ”


前出の源氏の詠みにも、朝顔とありますが、検索すると「秋の歌」に属するよう



・・・夏が、背中を向けていく

蝉の鳴き声が聞こえる日もあるが 鳴いてるより、まるで叫んでいるよう

自分の存在を残すかのように



私を忘れてはいませんか? と朝顔の君も泣いていた


鳴かないで 鳴かないで、蝉よ


今 ないても・・・私、泣いてしまうから・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る