第2話 向日葵

昔、夏休みのプールからの帰りに 

庭で迎えてくれた 背の高い向日葵


最近は観賞用に部屋に飾る 

可愛らしい向日葵が花屋さんに置かれてる


それは懐かしい気持ちはしない


同じ向日葵でも・・・ 


夕立がきそうで 傘がなくて慌てて家に走って帰る


夕立前のアスファルトの少し湿り気のある匂い 


雨の予感の匂い


花屋さんで見る向日葵 可愛らしい花達 欲しいと思う

朝起きた時 元気になりそうだから


だから まだ小さな向日葵の想い出はない

昔のようなね


・・・想い出は 

つくろうと思って出来るものではない


”感じた”心に刻まれていくもの


もう蝉の鳴き声も届いてこない


小さな向日葵を来年買ったら 何か想い出が出来るだろうか


楽しみにしよう


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る