吸血鬼
身長だいたい150センチ。
スカート膝上15センチ。
制服姿の女子学生が、月明かりの下を歩いて行く。
そこに闇から躍り出る、黒いマントを着た男。女子学生を羽交い締め!
「動くな。オレは吸血鬼だ。お前の血をいただく」
男は、尖った牙をむき出しにした。
女子学生は、驚いた顔をした。
「あなたも吸血鬼?」
「え。じゃあ」
「あたしも吸血鬼」
2人は顔を見合わせた。
※ ※
吸血鬼は人間の血を吸う。吸われると、人間は吸血鬼になる。その吸血鬼がまた血を吸うと、また吸血鬼が生まれる。しかも、吸血鬼は不老不死だ。
つまり吸血鬼は、ネズミ算的に増え続けることになる。
私の計算が正しければ、2025年の8月には、日本における吸血鬼の数が人間の数を超えるだろう。
だから、ほら。
君の隣のあの人も、きっと本当は吸血鬼。
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