第39回 名古屋近郊の鉄道を考える。名鉄編01。

 前回はJRについて説明してきました。

 今回から大手私鉄について説明してゆきます。

 名古屋地区の鉄道はJRの他に名鉄めいてつや近鉄も存在し、特に名鉄は名古屋地区の鉄道の大動脈となっています。

 一方、近鉄は名古屋から三重を結ぶ大動脈です。

 無論、ローカル線廃止問題や三セク移管などが騒がれている名鉄と近鉄ですが、やり方次第で利用者を改善できると思います。

 今回は名鉄の三河地区について説明してゆきましょう。


 名古屋鉄道は愛知県内を縦断する大手私鉄の路線ですが、運賃が高く、大手で最も高い運賃が適用されます。

 故に、遠距離に行くにはJRの方が時間・運賃面で有利な状態が出るのはその為で、名鉄は名古屋本線から支線重視に切り替えのもJR東海の車両が新型車ばかりで勝てないからだとされているからです。

 なので、当然ながら知立駅ちりゅう えきは高架化される必要があります。

 ここが高架化される事で豊田市~名古屋駅を結ぶ他、刈谷市・碧南市へきなんしから名古屋駅を結ぶ役割が強化する事が可能になるからです。

 又、三河線を縦断する路線も作られて、刈谷市~豊田市を結ぶ路線が可能になる他、鶴舞線直通列車で移動経路を分散できる能力が確保可能になるので刈谷市駅~梅坪駅までは複線化は必須といえます。


 次に廃線で騒がれている蒲郡線についても注目する必要があります。

 ここと接続している三河線は経営が危うくなって廃線になったのですが、蒲郡線がまごおりせんを再び活用するには碧南駅~吉良吉田駅間を復活する必要性があると言えます。

 なぜなら、知立駅から名古屋駅直通が可能になれば、蒲郡駅~名鉄名古屋駅へはこちらの方が有利になる他、運転系統の整理も容易になるからです。

 又、ここが経路になれば、蒲郡から豊田市まで早く結ぶことが出来る利点も確保できるので蒲郡線の運行系統の整理に一躍買う事になります。

 なので、吉良吉田駅~碧南駅の電化復活は検討に値すると思います。

 これは広島の可部線が行った事例の上、可部駅~あき亀山駅が復活した事で利便性が向上し、町の発展に繋がった例といえるからです。

 可部線の復活なども考えると蒲郡線の復活には知立駅の高架化と碧南駅~吉良吉田駅の復活は不可欠となる事を考えていく必要があります。

 後は、三河線の優等列車を運行しやすくする為、吉良吉田駅の改良や刈谷市以南の単線区間は一線スルー方式での待避線も検討する必要があります。

 一線スルー方式なら単線でも待避可能になる他、2面4線化する必要がなくなるからです。

 但し、吉良吉田駅と碧南駅、刈谷駅の島式2面4線化は必要になります。

 なぜなら、刈谷駅でJRが競合する他、ここで乗り換える利用者が多く存在する事、ここで待避できればJRからの乗り換えの際に、移動が便利になる事からここの島式2面4線化とくに必要となります。

 そうする事で、名鉄の問題点である支線が改良され、名古屋まで早く結べなくても刈谷駅や豊田市駅まで結ぶことで機能が改良されると言えます。

 なので、三河線の改良と海線の電化復活は必要になるのは蒲郡線の為でもあります。

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