第206話 人魚の姫さま、日本の近代魔法に驚愕? 歓喜? 感動?(13)

「ご、ごめんね。姫さま……。本当に悪気はない。ないから……。本当にごめんなさい。姫さま……」


 不満をあらわ、と、いうか?



 今にも泣き出しそうな様子で俯き、耐え忍んで。みせている私(わたくし)に御方様は、再度謝罪を告げくれたのだが。私(わたくし)自身も、また再度、同じ台詞で謝罪をもらいたい訳ではない。ないから謝罪をしてもらっても致し方がない。只不満と嫉妬心が募るだけだ。


 だから私(わたくし)自身も、謝罪をしてもらっても己の顔を上げ、自身の主へと笑みを浮かべ、微笑むような事はない。しないのだ。


 私(わたくし)自身の不満、不快感と嫉妬心自体は和らぎ、取り払われた訳ではないから。


 まあ、こんなな感じです。


「…………」


 私(わたくし)自身は、俯いたままでいますよ。不満がある。募るから。


 でも? そんな様子。傍から他人が見て確認をしても多分? 不満、不服、不快感を募らせ……だけではなかった。


【亜紀ちゃん】と、言う名の女性に対しての嫉妬心も募らせながら不貞腐れ、拗ねているように見える。幼子のような私(わたくし)ですから。


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