第207話 人魚の姫さま、日本の近代魔法に驚愕? 歓喜? 感動?(14)
家のひと。
まあ、私(わたくし)の目の前に立つ御方様なのですが。
「……姫さま、と言うか? シルフィーヌは、もしかして? 未だ僕のことを怒っている。と、言うか? 不満を募らせ、腹立って仕方がない。ないの?」と。
困った様子ではないか? と、思われる口調と声色で問いかけてきた。きたのだが。
私(わたくし)自身は相変わらず俯き。
「…………」
と、無言。沈黙を貫く。妻、妃である筈の私(わたくし)のことを、ちゃんと御方様。新太が大事に労り、守護してくれないから気に入らない。不満と嫉妬心ばかり募るから。
でもね? 私(わたくし)の新太、御方様は。己の目の前で不貞腐れた様子でいる私(わたくし)の気持ち、想いを中々理解できないから。
「あのさ? シルフィーヌは、もしかして? 未だ僕が、君のことをソファーに寝かし、放置して転寝をしていたことに対して、不満、不快感を募らせ、腹立たせている訳、なの?」と。
今度は、今迄とは違い。私(わたくし)の御方様は、荒らしい口調。自身の目の前で不貞腐れ、無言でいる私(わたくし)に対して、腹を立て、イライラした口調、物言いで告げ訪ねてきたのだ。
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