第116話 白馬の王子さま? は、人魚の姫へと不満を漏らします。(2)
「フン!」だ。
僕だけの人魚姫だと告げてきた彼女……お姫さまは、この通りの御怒りモードのままなのだよ。
まあ、こんな様子の僕だけの人魚姫さまなのだが。皆も知っての通りで、僕は一度他界──。冥府! 黄泉平坂! 桃源郷! 極楽浄土へと誘われた身だった。
それを? 家の姫さま、妃さま、奥さまが渾身的な介護、というか?
人魚の姫さまらしい。己の王子さまの為なら命賭け! いくら己の唇や口の中──。掌、衣服が、僕の嘔吐や血、下の汚物で汚れようが起こしてくれた。
僕をゾンビやキョンシーの如くにね、だよ。
だから僕は半妖、ハーフ、人魚の血を少し含んだ人種ではなく。本物の妖怪、物の怪、人魚になり蘇生したみたいなのだよ。後で家のシルフィーヌbyで聞かされ教えてもらったことではあるのだが。
今の僕は未だ余り、己が物の怪になったことを理解していないので、取り敢えずは、その話……。僕が人魚化したことは置いておいて話しを進める。
まあ、取り敢えず、そう言うことだから、僕の為に人魚の姫さまは身を挺して汚れた身体になったのだから責任をとれと言われた。は、いいのだが。
これは? と、いうか? 主、夫に対しての姫さまの、この荒々しく物々しい扱いは酷くないか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます