第4話 米

米は買うもの?と聞かれたら。

作るもの。というのが私の答えです。


なぜなら、私の実家では米を作っているから。あ、出荷はしていません。


5月に苗代(うちの地方では"なしろ"と読んでました)をつくり、

6月から7月に田植えをして、

10月に稲刈りをする。


そんな流れでやってたと思います。

いつも家には米があって、秋には新米を食べることが当たり前でした。


だから最初、一人暮らしを始めて米を買うことに違和感満載でした。


おぉ、こんなにするんだ、米って。

確かに。

だってね、米作り大変だもん。

私見てきたからわかるんです。


苗代。大変です。

育苗箱っていう、深さ二センチくらいで底に小さな穴がたくさん空いてるものに、土入れて、ならして、米巻いて、土被せて。

畑を泥にして、平らにして、土被せた育苗箱をキレイに並べて、ネットみたいなやつ被せて。


苗が育ったら田んぼまで運んで、田植えして。


稲穂が頭を垂れたら稲刈り稲刈り。

稲刈りしたら乾燥、脱穀なんやかんや。


各工程の間も何もやってないわけじゃないんですよ!

水やりしたり、田植えの後は田んぼの水を調整して、雨が降ったら調整して、天候が悪いと調整して、いもち病の心配して。大変です!!


そんな大変なことを毎日毎日やって、やっと収穫なんですね。


米に限らず野菜も、なんでもそうですよね。

都会にいると忘れがち。


私は作ったことないんですがね(汗)


何が言いたいかと言いますと……


実家からお米が届いたよ!

ありがとう実家!ありがとう米!

おいしい!!


そんなうちのお米は「ななつぼし」というお米です。


郷土がテーマのエッセイをいくつか読みまして、実家を思い出したので今日のテーマは米なのでした。

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