七つの大罪全ての罪を犯した俺は異世界で無双する
真成 夜初
プロローグ
俺のことを一言で表せと言われたら俺の知人はこう答えるだろう。
『罪』
俺はいまニートである。
そして誰よりも、
暴飲暴食を繰り返し、『暴食』
いつもやましいことを考え、『色欲』
誰よりも欲張り、『強欲』
誰よりもよく怒り、『憤怒』
誰よりも怠け者で、『怠惰』
誰よりも人を見下し、『傲慢』
そして誰よりも嫉妬深い男だった
『嫉妬』
そんな俺をもう誰も面倒見てくれる人はいなかった。
「もう金もこれで最後か...」
俺は貯金の金が無くなるのを名残惜しんでいた。
「よし!コンビニ行くか」
いつものように家を出た。
道中こんな夜なのに一際黒い猫がいた。
俺はこの猫の色がこの世のものじゃないそう思える位に黒かったのだ。
「にゃー」
付いてこい?
俺はもちろん猫語なんて分からないが
何故か、感覚で分かった。
「にゃー」
その言葉を聞いた刹那、時空の狭間と思われるものに吸い込まれた。
そして俺の視界は奪われた。
「よく来たな『罪』の化身よ、我はこの世を滅亡へと導く悪魔だ。」
「なに?」
姿は見えないがその声から禍々しいものだと言うことを悟った。
「貴様はそんな生活をして何がしたい?」
「お、俺は...」
「くっ...時間が来てしまったようだ。次会うときには答えを考えておけ。楽しみにしてるぞ」
そう言ってフラッシュバックの様なものが来た。
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