チートでダンジョン攻略、その一点を短編に凝縮した作品です。蹂躙とは?への答えと言ってもいいでしょう。ただ、荒唐無稽な無双話ではなく、もう少し落ち着いたSF臭も有り、古典的な少年の成長などの要素もキッチリ押さえています。ネタバレを恐れて具体的なことが書きづらい作品なのですが、単なるファンタジーから一歩はみ出たこの雰囲気が、作者の持ち味なのかな、と思います。ダンジョン要素が薄い? そんなの些細なこと。蹂躙ですもの。