魔法少女『漢娘(おのこ)』

すっちー

魔法少女が来たから!

僕は今、初めて「魔法少女」というものを見ている。色鮮やかな長い髪、まるでプ〇キュアのようなかわいい服。もちろんミニスカートにフリルまで付いている。さらに魔法少女特有の小さくてかわいらしい魔法の杖も持っていた。しかし何よりも目立っているのは、かわいい服がはち切れんばかりの分厚い大胸筋。ミニスカートから伸びる、鍛え上げられた大腿四頭筋だいたいしとうきん。そして完璧なまでの逆三角形ボディ。僕の目の前にはボディビルダーがプリ〇ュアの格好をしたかのような4人の魔法少女が並んでいた。これほど頼りがいのある魔法少女はそうそういないだろう。

「大丈夫?」

突然後ろから低音の優しい声が聞こえた。警察かと思い振り向くと5人目だった。ピンク色を基調としたかわいい服を着て、身長が180cmを軽く超えていそうなマッチョな彼女(?)は優しく語りかけてくる。

「怖くて声も出ないのね。私の名前は魔法マジカルピンキー、もう大丈夫よ。私達『魔法マジカル少女プリンセス』が来たから!」

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