2019/4/16 「電気街」
途中でACアダプタがこちらも乱雑に収められた箱をあさり、手に持ったノートPCに適合する形状のものを手に取る。
動作確認コーナーで、あいているテーブルタップへACアダプタを繋げPCの充電中のインジゲーターが点灯するのを確認してから電源ボタンを押した。
どうやら
程度の差こそあれ全く同じ機種が大量にジャンクコーナーにあったから、どこかの企業のリース落ちが大量に放出されたのだと思う。
PCを廃棄するときに情報漏えい対策で、HDDを物理的に取り出し、破壊したのだと思う。データを削除する最も確実なほうほうだ。
メモリーは8GB、CPUは5年前の
午前中に調べた中古PCの相場、自分の財布の中身、手元にある現物を前にしばらく逡巡する。
「買いかな」
小学校の頃仲の良かった
レジで無愛想なおっちゃんにお金を払って、レジ袋に無造作に入れられた中古PCを受け取りると、再び秋葉原の町へ繰り出す。
HDDが抜かれているのでその代わりの部品を取り付けないといけない。
スマートフォンで今回買った機種の改造記事についてネットで調べながら、今度はパソコン部品ショップへ入る。
HDDはノートパソコンであっても取り替える事のできる数少ない部品の一つで、早い話が同じ規格のものを買ってくれば取り替えることができる。
取替やすさはネジを一本外すだけのものから、PCをバラバラにしなければ行けないものまで色々あるけれど、運がいいことに今回買ったものはネジ数本外せば良いらしい。
HDD/SSD売り場に行き、レジの横へ掲示された「価格表」を見上げる。
パソコンの部品は、棚に並べられているものももちろんあるけれど、パーツの値段と型番が書かれたこの価格表をみて、店員さんに奥から出してもらうものも多い。
小さい割に高価な物が多いから万引防止ってのも多分あるのとは思うんだけど、機能的には全く同じ物を、色んなメーカーが作って出しているからというのが大きいと思う。
同一規格・同一容量の場合なら、メーカーと値段しか比較する材料がないからないし。パッケージも簡素な物も多いし。
規格と容量ごとに分類された中から、買った中古PCに適合するものを目で追う。
「T○SHIBAの2.5インチのSATA接続のSSDの、64GBのえーっと、表の一番上のやつをください」
全国チェーン店らしく愛想の良い店員さんに、バックヤードから部品を出してもらう。
でも同類のニオイというといろいろ語弊があるけど、オタクっぽさを感じるのはなぜなんだろうか。
合わせて2万円しない程度。PCとしてはかなり安い部類になると思う。
もっとも中学生の財布にはかなりきついけれど。
新しいおもちゃを手に入れた高揚感とともに、京浜東北線に乗って浦和の自宅へ帰った。
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