第9話
彼が動かなくなっても、私は毎日隣にいた。
自分も段々動かなくなっていた。
自分の食事すら満足に出来ないのが惨めだった。
ある時、人が来た。
人はちらりと下を見て、私と目が合った。
その人がどんな表情をしていたのかはわからない。
その後、彼が連れていかれた。
必死に止めようとしたが、適当にあしらわれた。
そして、また一人になった。
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