らぶニート

ほたこ

第1話 退職しました。

4月の末、職場の内示に、退職者として私の名前があった。

 

これでいいのだ。

それでいいのだ。

ボンボンばかぼんバカボンボン。


私は自ら望んで辞表を書いた。


新しい生活のために。


もちろん、それまで築いた安心する環境は手離しがたく、考えるほど眠れなくなる。なんてセンチメンタルなドラマはなく、カメラの回らないリアルな日常では、寝たり寝れなかったりしながら、まあ生活の支障がない程度に考えた。



時期が時期だったので、通常業務と引き継ぎ業務に終われながら、毎日は駆け抜けていった。



来る最終日。


あっけなく、新卒からお世話になっていた会社を辞めた。


そんなもんだ。人生。

アラサーになって渋いお茶が沁みる。


あっけなく終われるなら、次の生活場面も飄々(ひょうひょう)と現れて、なに食わぬ顔で日めくりカレンダーを捲っていくだろう。



そんなこんなで

ニートになりました。


らぶニートです。

よろしく。


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