らぶニート
ほたこ
第1話 退職しました。
4月の末、職場の内示に、退職者として私の名前があった。
これでいいのだ。
それでいいのだ。
ボンボンばかぼんバカボンボン。
私は自ら望んで辞表を書いた。
新しい生活のために。
もちろん、それまで築いた安心する環境は手離しがたく、考えるほど眠れなくなる。なんてセンチメンタルなドラマはなく、カメラの回らないリアルな日常では、寝たり寝れなかったりしながら、まあ生活の支障がない程度に考えた。
時期が時期だったので、通常業務と引き継ぎ業務に終われながら、毎日は駆け抜けていった。
来る最終日。
あっけなく、新卒からお世話になっていた会社を辞めた。
そんなもんだ。人生。
アラサーになって渋いお茶が沁みる。
あっけなく終われるなら、次の生活場面も飄々(ひょうひょう)と現れて、なに食わぬ顔で日めくりカレンダーを捲っていくだろう。
そんなこんなで
ニートになりました。
らぶニートです。
よろしく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます