SF短編集
名城忠
無題
大変だ。私は今とてつもなく焦っている。
なんでかって?よく考えてみろ。
君の世界で『絶対にありえない』と思ってしまう事が、この世界では起こっているんだ。
じゃあ、今私がとてつもなく焦っている理由を説明しよう。
まず考えてほしい。今見ている世界は実際の君がいる世界ではない。私がいる世界だ。
その世界では、某国と某国が戦争を始めて、世界大戦が三度起きようとしている。
しかも、今度の戦争では人間が作り出した最悪の兵器、『エゴ』が使われるそうだ。
世界中は恐怖、怒り、悲しみに満ち溢れている。
こうなったのは誰のせいだ?首相か?敵国か?人間という存在自体なのか?
考えてみろ、私が焦っている理由を。
考えてみろ、この世界が滅ぶ理由を。
考えてみろ!君がいる世――
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