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2021年2月25日 09:34
ついに最終回! とうとうここまで!否応なく突きつけられる喪失感。そしてもはや都合のいい「勇者システム」には頼れなくなった世界。人間の闇は捨てられない、と暗澹たる一行の中で閃くヴェラ。「人間が綺麗なだけになったら、それは人間ではない」。まさしく! と得心させられました! 聖人はもはや人間とは別種の存在ですよね。そして勇者としてのラルフもまた聖人の境地に達して皆の前を去った感がありました。セアド処刑。なにげに「人間」として死が語られた今作初の人物に。死に際しても従容たる人柄、凶悪犯ながら大した人物。皆のエピローグ、それぞれの途に。そして・・帰ってきたラルフ。「勇者」としての責務から解き放たれた「人間」として! ここまで読んできてよかったと思える、最高に素敵なエビローグでした、本当に、ここまで導いてくださり有り難うございます! これからもmk-2さまの作品を楽しみに拝読させていただきますので、どうかよろしく。
作者からの返信
最後までお読み下さり、誠に……誠にありがとうございました!! こちらこそ拙作をお読みくださり、逐一感想をしたためて頂けたことは望外の喜びでした。 『勇者』は遂に滅び去りました。『魔王』のような厄災はいつか再び現れるかもしれません。魔物でなくても戦争とか災害とか。人間が人間である限り。 実は最後までラルフを勇者として消滅させるか、原理は不明のままですが人間として生まれ変わらせるかはとても迷いました。結果はお読みの通り、ラルフへの『生きて欲しい』思い入れに負けた形になりました。 何より、生きた方がその後の人生の想像の余地があると思ったので……ラルフは云わば『勇者n年生』ですが、『人間新1年生』です。これから人間として生き、人間とは何か、改めて学ぶ人生が待っています。それは必ずしも聖人となってしまうこととは限らず、人の穢れに塗れることもあると思います。 もう一度、ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました!!
ついに最終回! とうとうここまで!
否応なく突きつけられる喪失感。そしてもはや都合のいい「勇者システム」には頼れなくなった世界。
人間の闇は捨てられない、と暗澹たる一行の中で閃くヴェラ。「人間が綺麗なだけになったら、それは人間ではない」。まさしく! と得心させられました! 聖人はもはや人間とは別種の存在ですよね。そして勇者としてのラルフもまた聖人の境地に達して皆の前を去った感がありました。
セアド処刑。なにげに「人間」として死が語られた今作初の人物に。死に際しても従容たる人柄、凶悪犯ながら大した人物。
皆のエピローグ、それぞれの途に。そして・・帰ってきたラルフ。「勇者」としての責務から解き放たれた「人間」として! ここまで読んできてよかったと思える、最高に素敵なエビローグでした、本当に、ここまで導いてくださり有り難うございます! これからもmk-2さまの作品を楽しみに拝読させていただきますので、どうかよろしく。
作者からの返信
最後までお読み下さり、誠に……誠にありがとうございました!!
こちらこそ拙作をお読みくださり、逐一感想をしたためて頂けたことは望外の喜びでした。
『勇者』は遂に滅び去りました。『魔王』のような厄災はいつか再び現れるかもしれません。魔物でなくても戦争とか災害とか。人間が人間である限り。
実は最後までラルフを勇者として消滅させるか、原理は不明のままですが人間として生まれ変わらせるかはとても迷いました。結果はお読みの通り、ラルフへの『生きて欲しい』思い入れに負けた形になりました。
何より、生きた方がその後の人生の想像の余地があると思ったので……ラルフは云わば『勇者n年生』ですが、『人間新1年生』です。これから人間として生き、人間とは何か、改めて学ぶ人生が待っています。それは必ずしも聖人となってしまうこととは限らず、人の穢れに塗れることもあると思います。
もう一度、ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました!!