49 魔王の願い


 一般的な魔王と言えば、厳つい相貌であったり、ゴツイ男だったりすると思う。

 僕が知る小説やアニメに出てくる魔王も美醜に違いはあれど、大抵が悪魔のような男だったり、冷血な雰囲気のする二枚目だったりする。

 ところが、目の前にいる魔王は、白銀色の綺麗な髪を持つ可愛らしい相貌であり、カラクや他の者とは違って、額からではなく頭の横から前に向かう小さな二本の角が生えた少女だった。

 その雰囲気は、魔王というより、魔王ちゃんと呼びたくなるほどであり、どちらかと言うと、小悪魔や幼いサキュバスといった印象だ。


 てか、これじゃ魔王というよりも、サキュバス少女のレイヤーみたいだ......まあ、悪魔羽や小悪魔の尻尾は生えてないんだけどね。


 僕よりもやや年下に感じられる少女、齢の頃でいうと十三歳くらいだろうか。そんな魔王少女の話を聞きながら、彼女の容姿について考える。

 ただ、あまり露骨に見ていると、サングラスをしている筈なのに、氷華と一凛に気付かれてしまう。

 当然ながら、気付かれたが最後、酷い目に遭わされることは火を見るよりも明らかだ。

 だから、気付かれないようにチラ見していたりする。


 ほんと、どうやってサングラスで隠れた僕の視線を感じ取ってるんだろうか......


「どうしたのですか? どうぞ、遠慮なくお座りください」


「あっ、ごめん。考え事をしていて......」


 ポケットに納まる氷華と一凛のことを考えていた所為で、席を進められていることに気付けず、慌てて席に腰を下ろすことになる。


 現在の僕等は、謁見の間を後にして促されるままにサロンへとやって来ている。

 注目を集めていた謁見の間が異様に居心地悪かったこともあって、僕は少しばかりホッとしているのだけど、実の処、問題は何も解決していない。

 勿論、魔王――イリルーアの願いを叶えるとも、今直ぐここから立ち去るとも告げていない。

 ただ、これからについて話し合うにあたって、謁見の間が適切な場所でないと判断したのか、イリルーアからサロンに移動することを勧められたのだ。


 そんな訳で、豪華というよりも品性を感じるサロンに入ったのは良いのだけど、少しばかり挙動不審な僕を見て、イリルーアは首を傾げていた。しかし、気を取り直したのか、自分もソファーに腰かけると、直ぐに本題に移ろうとする。


「それでは、人族と魔族の話からでいいですか」


「ちょっ、ちょっと待ってよ。まだ、何も把握できてないし、君達の願いを叶えると決めた訳じゃな――ふごっ!」


 お茶の一杯すら出る前から本題に入るイリルーアに驚き、思わず本音を口にしてしまった僕は、突如として襲ってきた腹痛に呻き声を漏らす。

 当然ながらただの腹痛ではなく、ポケットの中の精霊――氷華が僕のお腹に蹴りを叩き込んだ所為だ。


 そうだった......この状況でノーなんて言ったらどうなることやら......でも、蹴ることはないよね......それに、今、思いっきり蹴ったでしょ?


 彼女は僕の軽はずみな発言を無言で窘めてきたのだ。ただ、もう少しやりようがあると思うのだけど、今は悟られないように堪えるしかない。

 必死に堪えてみたのだけど、あからさまに呻き声をあげた所為か、物の見事にバレていた。ただ、それと知らないイリルーアは、僕の挙動を体調不良だと考えたみたいだ。


「大丈夫ですか? 調子でも崩しておられるのですか?」


「あっ、う、うん。大丈夫。ちょっとお腹が痛くなっただけだから」


「あら、それは大変。ご馳走の用意をさせていたのですが、消化の良い物に変えさせましょうか」


 どうやら、彼女は僕の誤魔化しの言葉を疑うことなく真面目に受け止めたようだ。食事の内容を変えるように気を使ってきた。

 ところが、それが拙かった。今度は腹部の左側に激痛が走る。


「げほっ!」


「なにやってんだ! お粥なんて絶対に嫌だからな」


 食事を楽しみにしている一凛にとって、メニューの変更は我慢ならなかったらしい。僕の腹に正拳突きをぶち込んできた。

 消化の良い物がお粥であるとは限っていないのだけど、彼女は僕の所為で食事が質素な内容になると考えたのだろう。


 というか、君等の行動は、パワハラだからね......いや、傷害かな。てか、そんな大きな声で怒鳴ったらイリルーアにも聞こえちゃうじゃん。


 精霊と融合してからというもの、やたらと凶暴化した氷華と一凛に不満を抱きながら、こっそりと向かいに座るイリルーアを見やる。ところが、彼女は一凛の発言に全く反応していない。ただ、僕の挙動が不可解なのだろう。少しばかり首を傾げている。


 あれれ? もしかして聞こえてなかったの? そんな筈はないと思うんだけど......てか、もし聞こえてないとしたら、僕が変人だと思われてるのかな?


「あの~」


 一凛の発言が聞こえていないことにホッとしつつも、自分の立場が危ういと考えていると、魔王とは思えないほどに可愛い仕草で首を傾げるイリルーアが僕を見詰めていた。


 これって、恋? 恋の始まり? もしかして、告白だったりして......確かにめっちゃ可愛いし、将来は美人間違いないよね......どうしよう、なんて答えたらいいのかな......


「黒鵜様? どうしされたのですか?」


「あっ、は、はい。なんですか?」


 妄想の世界に片足を踏み出していた僕は、彼女が再び声をかけてきたところで現実に復帰した。

 すると、彼女は僕が正気になったのを確認してから、おずおずと問いかけてきた。


「もしかして、精霊体が一緒にいらっしゃるのですか?」


「あれ? 告白......いや、そうじゃなくて、精霊体?」


「はい。精霊の具現化した姿です。ただ、精霊体は用心深くて特定の人にしか姿を見せないと聞いたことがあります」


 えっ!? それって、もしかして見えてないの? じゃ、声も聞こえないのかな......それでカラクも......


 イリルーアの言葉が告白でなかったことにガッカリするのだけど、その問いかけで、やっとカラクが氷華と一凛に反応しない理由を知ることになる。

 だけど、どう返事をすべきか判断がつかず、視線をチラリと氷華に向ける。

 すると、彼女は溜息混じりに僕を窘めてきた。


「はぁ~、ここで私達に視線を向けたら、はいそうですって言ってるようなものよ。もう少し学習してちょうだい」


 ぐはっ! 確かにそうだ......僕ってやっぱり迂闊なのかな......


 尤もなお言葉を頂いてガックリと項垂れると、ポケットの中から飛び出した氷華が僕の右肩に乗る。

 今や僕の右ポケットと右肩が彼女の定位置となってしまったようだ。


「仕方ないわね。そうよ、私は精霊、氷結の......氷華と呼んでちょうだい」


 僕からすると何ら変わったようには見えないのだけど、向かいに座るイリルーアは、氷華が声を発した途端に、その美しき金色の瞳を見開いて感嘆の声をあげる。


「うわっ! 本当に精霊体を連れているのですね。初めて見ました。さすがは竜神様です」


「なに氷華ばっかり目立ってんだよ! うちは一凛だ。ご馳走を期待してるぞ」


「えっ!? 二体も? というか、精霊体が料理を食べるのですか?」


「もちろんだ!」


 やはり、精霊が食事をとるのは異様らしい。イリルーアは精霊体が二体居ることよりも、食事について驚いている。

 というか、偉そうに胸を張る一凛だけど、自慢できる話ではないと思う。勿論、胸の大きさも......


 まあ、食欲魔神である一凛は置いておくとして、精霊体は自分の姿や発言を任意の相手にしか露にしないことが判明した。

 ただ、僕としては、知ってるんなら先に教えとけよと心中で愚痴を零すのだった。









 色々とすったもんだしたのだけど、この世界の情報を欲している僕は、イリルーアとの遣り取りを氷華に一任した。

 というのも、僕は駆け引きが苦手だということもあり、取り返しのつかない結末を迎える前に、適格者に全てを任せるたほうが身のためだと考えたのだ。

 まあ、俗にいう丸投げという奴なのだけど、氷華としては本望だったのか、文句の一つも口にすることなく引き受けてくれた。


 そんな訳で、氷華がイリルーアの対応を行っているのだけど、聞かされる話は唖然とする内容ばかりだった。

 その一つは、イリルーアが僕等の目的を知っていることだった。


「闇の精霊王から全て聞いてます。水の精霊王から話があったそうです。確か、聖樹の種を探しにきたのですよね?」


 おいおい、ベラクア、いったいどうなってるのかな? 地球に居てもこっちと疎通ができるのかな? だったら、もっとやりようがあるだろうに......


 イリルーアから聞かされた話の内容が衝撃的で、既に精霊王に敬称を付ける気すら起きなくなった。

 ただ、それはまだいい。別に悪いことをしに来た訳ではないのだから。

 しかし、大きな問題は、聖樹に向かうには全の精霊王に会い、相応しき人物だと認めてもらう必要があるということだ。いや、これも問題と言えば問題だけど、それほど難問だと言えないだろう。

 では、一番の問題が何かと言うと――


「闇の精霊王が魔族の問題を片付けないと、聖樹への道を許可しないと言ってましたよ?」


 首を傾げながら告げるイリルーアは、魔王ちゃんと呼びたくなるほどに可愛らしいのだけど、彼女の言葉が衝撃的すぎて、可愛らしさに意識が向かないほどにぶっ魂消る。


「なんか、作為を感じるわね。初めから嵌められてるような気分だわ」


 氷華の言う通りだ。ベヒモスの登場から精霊との融合、異世界への旅立ち、何もかもが何者かの計画に組み込まれているかのように思えてくる。


「てか、意地でもうち等に解決させたいんだろうな。いや、うち等じゃなきゃダメな理由があるのかな?」


 さすがの一凛も少しばかり不可解に感じたようだ。珍しく食べ物以外の言葉が出てきた。

 ただ、その『うち等』という言葉が気になる。なにしろ物理的に戦えるのは僕と愛菜だけなのだ。いや、愛菜は戦いに向いていないし、実質的には僕しか戦える者がいないのだ。

 一凛の発言に少しばかり不満を感じつつ、もう一人の被害者である愛菜に視線を向けたのだけど、彼女は何を考えているのか、ずっと黙ったまま難しい顔をしているだけだった。


 結局、なし崩し的に魔族に協力することになってしまったのだけど、彼女達が敵対してる人族というのがこれまた最悪だった。


「じゃ、人族は能力の劣る種族で、他の三国の顔色を覗うような国だったと?」


「はい。それでも他の三国は、人族の国――ヒューリアンを尊重していたのです。しかし、月が無くなった頃に勇者達が降臨したらしく、突如として大陸制覇を謳うようになったのです」


 氷華の問いに頷くイリルーアが、眉を顰めて事の発端を説明してくれた。

 すると、遅れて出てきた茶菓子をちゃっかり我が物にした一凛が、モシャモシャと咀嚼しながら己が考えを口にした。


「それって赤い月か? 地球で増えた赤い月って、この世界の月だったみたいだな。そうなると、勇者とやらは地球人の可能性が大だな。こっちのものだけが地球に転移して、地球のものがこっちに転移しないとは考えづらいからな」


「そうかもしれません。この国にも見たことのない物があちこちに現れました。例えば、あれとか......」


 一凛の考えを聞いたイリルーアは、ゆっくりと立ち上がって窓辺へと脚を進め、そこに掛けられていた白いカーテンを開いた。


「うはっ! こんなところに量産型ザクⅡが......もしかして、お台場に展示してたやつかな?」


「あれは、もしかしてゴーレムですか? とても強そうですけど、全く動きそうにないんです」


「まあ、この世界でいうならそうかも......てか、ハリボテだから動かないはずだよ」


 窓の外に見える緑の機体に視線を向けたイリルーアが眉を顰める。

 当然ながら、可動部なども動くようにはなっていないと思うので、ただのカカシと変わらないはずだ。

 それでも実物を間近で見れるとあって、僕は慌てて窓辺へと歩み寄ると、その素晴らしい造りに感嘆の声を漏らす。


「すっげ~。めっちゃカッコいい。これが動いたらいいのに――」


 僕は力強く立つ量産型ザクⅡを見入ってしまうのだけど、どうやら氷華は全く興味がないようだ。大して感銘を受けた様子もなく話を元に戻した。


「まあ、それはいいとして、話を進めましょ。それで、人族側は宣戦布告を行ったと?」


「はい。いえ、それどころか、勇者と軍勢を魔国へと差し向けてきました」


「ちょ、ちょっと、もしそうなら、こんなところで呑気にしてる場合じゃないわよ」


「いえ、前魔王――父が命を賭して、一旦は退けています」


 慌てる氷華に、イリルーアは首を横に振ってみせた。ただ、その様子は酷く落ち込んでいるように見える。

 恐らくは、未だに悲しみが癒えていないのだろう。可愛らしい顔を今にも泣き出しそうなほどに歪めている。

 父親が命を落としているのだ。それも仕方ないだろう。


 それでイリルーアが魔王なのか......道理で、威厳を感じさせられないのは、その所為だったのか......


 抱いていた違和感の理由に納得していると、少しばかり表情を強張らせた氷華が申し訳なさそうに口を開く。

 多分、悲しみに暮れるイリルーアを察したのだろう。ただ、それでも話を止める気はないようだ。

 まあ、ここで話を終わらせても何の成果も生み出せないことを考えると、とても悲しいことだし、とても辛いことだけど、今は歯を食いしばって耐えるしかないのかもしれない。


「それじゃ、勇者を倒したの?」


「いえ、手傷を負わしたようですが、倒してはいないそうです。今は国境付近まで後退して軍勢を整え直しているようです」


「ちょ、ちょっと、それって、また直ぐに戦いになるってことよね?」


「はい。ですので、残った兵で勇者を退ける算段をしていたのですが、全く打つ手がなくて......それで闇の精霊王に知恵を借りに行ったのです。そうしたら、竜神がそろそろ降り立つので、助力して貰えと......」


「そろそろ降り立つ......なんか、出来レースみたいなんだけど......もしかして、ベラクアってこれを狙ってたりしないよね?」


 あまりの展開に、僕は思わず話に割って入る。というか、愚痴を零した。

 しかし、氷華は僕の愚痴をまるで水洗トイレで汚物を流すが如く、全く聞かなかったかのように質問を続ける。


「ねえ、闇の精霊王から、私達の状況は聞いてないの?」


「えっ!? どんな状況でしょうか?」


 どうやら、僕の魔力枯渇については、全く伝わっていないらしい。イリルーアは驚きつつも僕等の状態を尋ねてくる。

 すると、氷華が僕に視線を向けてきた。


 ちょ~、言い難いことだけ僕に回すのは止めてくれないかな!


 そう、彼女の眼差しが、あとは任したと告げているのだ。

 僕は心中で彼女の美味しいとこ取りを罵りながらも、溜息を吐きつつイリルーアに答える。


「実をいうと、ベヒモス――巨大な亀との戦いで魔力が枯渇してるんだ」


「はぁ? 巨大な亀? それって、もしかしてガメロンですか? いえ、それはないですよね? あれは人が戦える存在じゃないですし......」


「そのガメロンというのが何かは知らないけど、この城の敷地と同じくらいの大きさの巨亀だよ」


「ほ、本当ですか? そ、それなら、間違いないです。それは暴食の魔獣ガメロンです。魔力枯渇って......それ以前に、あれと戦って良く生き残れましたね。というか、もしかして倒したのですか?」


 ガメロンね......そういえば、あの時も暴食の獣とか言ってたっけ......


 どうやら、ベヒモスはこの世界でガメロンと呼ばれているらしい。というか、ベラクアが暴食の獣とか言ってたことを思い出す。

 イリルーアはこれ以上ないほどに金色の瞳を見開いている。恐らく、それほどまでに戦うには無謀な相手なのだろう。

 ただ、ベヒモスとの戦いに興味を抱いたのか、戦いの結末を尋ねてきた。

 すると、それまでお菓子をガツガツと食らっていた一凛が自慢げに答える。


「今一歩のところで逃がしちまった。あと少しで倒せたのに」


 まるで、自分がベヒモスを追いつめたかのような話っぷりだ。

 しかし、その態度が気に入らなかったのか、氷華が割って入る。


「追いつめたのは黒鵜君でしょ。あなたが偉そうにする話じゃないわ」


「なに言ってんだ! うちだって活躍しただろ」


「ハエみたいにブンブン飛んでただけじゃない」


「それを言ったら、お前も同じじゃないか。氷結の魔女様の氷は、黒鵜の紅炎プロミネンスで瞬間融解されてたし」


「瞬間融解......あ、あなただって、黒鵜君の襟首を掴んで逃げ出しただけじゃない」


 気が付けば、掌サイズの精霊二人がテーブルの上で口論を始めている。

 それを止めようかとも考えたのだけど、ここで口を挿むと藪蛇になるパターンだと感じ、僕は敢えて二人に視線を向けないようにしながら、イリルーアに話しかける。


「ところで、なんで竜神なの?」


 そう、僕はずっと不思議に思っていたのだ。僕のどこが竜神なのかと。

 だから、話が逸れると知りつつも、この際だから尋ねることにしたのだ。


「闇の精霊王がそういってましたから......それ以上のことは私も知りません。というか、竜神様ではないのですか?」


「見ての通り、ただの人間だよ」


 結局は精霊王と話しをしてみるしかないようだね。てか、まずは勇者とやらを退けないと話が進まないのか......


 僕は少し落胆した様子のイリルーアを見やりながら話を戻すことにした。

 というのも、闇の精霊王のお告げからすると、意地でも人族の暴挙を片付けるしかなさそうなのだ。


「それで、戦況はどうなの?」


「......最悪です」


 イリルーアはこれ以上ないほどに沈んだ表情で答える。

 その雰囲気からして、どうやらかなり劣勢な様子だ。

 ただ、僕等としては、何も分からない状況ではどうしようもないのだ。


「戦うにしても、まずは戦況を知らないことに――」


 僕が結論を口にしている最中だった。サロンの扉が勢いよく開かれた。


「大変です」


「何をやってるんだ。ノックぐらいしろ!」


 突如としてサロンに転がり込んできた女性兵士に、イリルーアの後ろに控えていたカラクが厳しい表情で叱責の声をあげる。


「あっ、すみません。隊長」


「それで、どうしたんだ?」


 どうやら、入ってきた女性兵士はカラクの部下のようだ。

 その慌てた様子からして、ただごとではないと感じたのか、カラクは叱責もそこそこにして何事かと問いかける。

 すると、その年若い女性兵士が悲痛な表情で告げた。


「ヒューリアン軍が侵攻を始めました」


 最悪なことに、国境付近で脚を止めていた人族軍の準備が整ってしまったようだ。

 そして、その最悪な報告は、なし崩し的に僕を待ったなしの戦いへと誘うことになるのだった。

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