調べてみてわかったことについて
景が恵のスマートフォンと友達から聞いてわかったことはどうしようもない事実であり、言ってしまえばにっちもさっちもいかない内容だった。それはもちろん景にとって、ということだ。
事前に景が予想したとおり、恵には景と結婚する気がなかったし、そもそも今後付き合いを続けるきもなかった。
景は今となっては恵にとって都合のいい女でしかなかった。
また、景の予想外のことではあったが恵には婚約者がいた。今々は首都圏に住んでいる景と恵だが、恵の地元は地方である。そこに幼馴染であり許嫁である女性がいたらしい。許嫁だなんて江戸時代みたいだなと景はうっすら思う。
しかし恵にはその女性とも結婚する気はない。今はまだ誰とも結婚せず、自由気ままに遊んでいたいというのが恵の本心のようだ。
だから地元には戻らず、結婚を匂わす景とも別れたい。
それが景が調べて解ったことだった。
どうしようもない内容であり、どうにもならない結果であり、どうにもやるせない気持ちだった。
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