外伝編 よし子のゴミ箱から見つかった中途半端に終わったリリックノート
「お嬢様ぁ、は、いませんね。きったねぇ部屋を掃除しますよ」
と言うほど汚くはないからゴミ箱のゴミを回収して終わるぐらい。
今日は珍しく紙切れが一枚だけ。
どれどれ、何が書いてあるのか。
"所詮金持ちのボンボン
言う奴ほど頭はがらんどう
約束された厚生
そこではしっかり労働握るはマイク
これは娯楽?それは少し違うけど違わないけど違うものでもある
気付けば春 年々あいつの薄くなる生え際
またくだらないことを考えている
韻を踏む生活はいいかもしれないけどこの音楽から失っちゃいけない哲学
けどもうこれは辞めれない診断結果は中毒
立ったバッターボックスでは全球ストライク
それじゃあ打てるはずがないやマイクと鉄パイプ
立ち続けて自分は倍サバイブする勢いで吐くライム
自分が韻踏むと全体バイキルト
言葉いっぱい知ると守る力も付けれるバイシルド
like this like that 好き勝手やらせてもらうだけ 今だけは 蹴散らし踏んでいたい"
欲望にまみれている。
でもそんな嫌いでもない、これぐらい臭いぐらいいいというか。
「おい、アホ、何ゴミ見てニヤニヤしてるんだ」
「いえいえ、日々のお嬢様の罵詈雑言で精神に異常をきたしてしまい先生からお薬を貰った副作用です」
「おい、大丈夫なのか...?よかったら休みはやるぞ...?」
何信じてんだこの小娘。
冗談とか言ったら殺されそう。
とりあえず逃げよう。
「おい待て!!それも副作用なのか!?ん?この紙は... おい待て糞執事!!!!!やっぱ休みは無し!!365日働け!!!」
今日も愉快です。
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