一人と一匹

夜の十二時

なんとなく外に出る

目的もなくただ歩く

なんとなく公園に行きジャングルジムに登ってみる

空を見上げるが星は見えない

車の通りはなく

猫の鳴き声が聞こえてくる

思いの外近くから聞こえ探すとベンチの上に座っていた

ジャングルジムを降りてベンチに近づくが逃げない

「隣いいかい?」

通じる訳がないと思いつつ声をかけると

「にゃー」

御自由にとでも言うように鳴き丸くなる

隣に座りぼーっと空を見上げる

一人と一匹

誰もいない公園でただぼーっと過ごす

ただそれだけの時間

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る