「変転の景」

煩先生

 

乱暴な街に

彩色する嘘

難戦の罪を

偏愛し誇る


絵具の汗は

貞潔に弱く

模った恋が

離隔を辿る


有限な庭に

共鳴する翅

泡沫の夜を

征服し護る


葉風の声は

盲信に聖く

囀った悪が

懸想を踊る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「変転の景」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ