「小夜の復讐」

煩先生

 

贄を実感して

多剤に暮れる

母親は畏怖し

熾天使が散る


幻覚の諦視で

甘く摩滅して

易しい福音に

溶融し廻った


鬼を読解して

役目に揺れる

恋人は麻痺し

三日月が降る


暴走の隙間で

深く否認して

淋しい大罪に

哀哭し遺った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「小夜の復讐」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ