〈『発症区』の真実〉

『発症区』とは

発症区とは、東京で大混乱を引き起こしている“ラブウイルス”の感染患者が人口の8割を越えているとされる地域。及び、発症例001が確認された区内。現在は東京23区のうち、新宿を中心とした14区が指定されている。


“ラブウイルス”について

ラブウイルスは、日本政府が今野研究所と少子高齢化の改善に役立てようと秘密裏に開発したウイルスである。だが、結果が十分な結果が出せず、すぐに打ち切りになってしまった。

元々は異性に対しての抵抗を和らげ、ほろ酔い程度に理性を堕とすことが目的だったとされているが、モルモットへの投与では何も発生せず無害とされ研究は失敗と見なされた。

“ラブウイルス”はモルモット若しくは人間から人間が感染すると理性が崩壊し、異性に対して攻撃的になる。最悪の場合死に至らしめる。潜伏期間は1ヶ月〜2ヶ月程度。空気感染し、異種族間でも感染する。尚、モルモット以外からの感染の場合、どういった症状が出るかはまだ結果がない。

抗体はまだ完成していない。


発症例001は我々研究員の中から出るだろう。


俺は今野研究所の所長、佐藤誠男。


最悪の事態に備えて、俺は世界にこれを残す。



この記事は1ヶ月前に編集されたものです。



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