第2話 異変

データをセーブし、一息ついたところでふと画面から時計に目を移すと、針はもうすぐ15時になることを示していた。


先程まで耳元で流れていたデジタル音とは違い、静寂が鳴っている。

その中で時計の音だけが響いていた。


そんな静寂に身を委ねていた。


気づくと、既に15時を少しばかり過ぎていた。昼食を取っていないことに気づくと、途端にお腹が減ってきた。


仕方が無いのでカップラーメンにお湯を注ぎ、タイマーをセットした。

その5分の待ち時間に、テレビをつけると今朝と同じ場所が映し出された。


テレビの中では何処ぞの研究所のお偉いさんが謝罪会見を開いていた。


「フラッシュにご注意ください」というテロップが表示されたあたりで、タイマーがなったので、やっとお昼にありつくことが出来た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る