さんざめく群青
淡雪こあめ
氷のように溶ける
真夏の日差しに照らされながら僕らはアイスを頬張る。口内でひんやりと溶けていく冷たさに頭の奥がつんと痛む。
ああ、暑い。暑くて何もかも溶ける。思考回路さえ、心さえ。どろどろに溶けていくんだ。
君を見てるだけで目が霞む。頭が正常に回転せず、目眩までしてく。目元に熱を持ち何かが流れた。
氷のように溶けていく心はどろどろの液体状になり、自分を防衛するための思考が麻痺していく。無防備な心に投げかけられる言葉は酷く刺々しい毒だった。
刺々しい言葉を吐く君をたまらなく愛おしいのと同時に憎たらしい。
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