水色の街
@minato_hotaru
第1話
ラムネのビー玉を取ろうとしても
あれは風鈴のようなものだから
窓辺に吊るして風を待ちなさい
差し出された手の甘い匂いを
ハンカチに包み持って帰って来た
僕は彼女にビー玉をあげたくて
ラムネの瓶をアスファルトに投げた
好きと憧れの間で揺れている
首振り式の扇風機のように
延々と回り続けるのかな?
ビー玉を指輪に変える方法
いつかこの手で掴んでみせるよ
ベビーパウダーの甘い香りを
鼻にくっつけて君を想う日々
ポケットの中にビー玉をひとつ
握り締めたら色が変わる魔法
光に当てると水色の街で
水槽の中にいるみたいだな
君と二人で温める時は
どんな色に光るのだろう?
水色の街 @minato_hotaru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます